当たり前ですが、犬たちは四つ足で歩いています。
目は前についていて、進行方向も基本は前です。
前脚と後ろ脚は別々に動いているように見えますが、歩いている時の身体はひとつにつながっています。
その中でも、ぜひ知っておいてほしいのが「前脚と後ろ脚の歩幅の関係」です。
ここで質問です
前脚の歩幅より、後ろ脚の歩幅が狭い。
この状態で、犬は歩けるでしょうか?
少し考えてみてください。
答えは、YESです。
前脚が1歩進む間に、後ろ脚をトントンと細かく2歩出したり、少し跳ねるようにして歩幅を合わせたりすることで、前脚の歩幅に後ろ脚を合わせることはできます。
では、その逆はどうでしょう。
前脚の歩幅が後ろ脚よりも狭い場合。
後ろ脚だけが、前脚よりも大きな歩幅でテンポよく進むことはできるでしょうか?
答えは、NOです。
前脚より後ろ脚の歩幅が大きいまま前へ進もうとすると、身体は前へつんのめってしまいます。
前脚の歩幅が狭くなると、後ろ脚も合わせます
犬は、つんのめらないように、後ろ脚の歩幅を前脚の歩幅に合わせて歩こうとします。
つまり、前脚の歩幅が狭くなると、後ろ脚もその歩幅に合わせて狭くなります。
ここで大切なのは、後ろ脚には、まだ後方へしっかり蹴り出すために使える筋肉があるということです。
それでも前脚の歩幅が狭ければ、後ろ脚もその歩幅に合わせるため、後方へ大きく蹴り出す動きが少なくなります。
すると、その動きで使う筋肉を十分に使う機会が減っていきます。
前脚の歩幅が狭くなる
↓
後ろ脚も前脚の歩幅に合わせて狭くなる
↓
後ろ脚を後方へ蹴り出す機会が減る
↓
その動きで使う筋肉を十分に使わなくなる
↓
使わない状態が続くことで、後ろ脚の筋力低下につながる
筋肉がないのではなく、使う機会が減っていることがあります
ここで伝えたいのは、後ろ脚の筋肉がすでになくなっている、ということではありません。
後ろへ蹴り出すために使える筋肉がまだあっても、前脚の歩幅が狭いことで、その筋肉を使う動作そのものが少なくなっていることがあります。
筋肉は、持っているだけではなく、実際に使うことが大切です。
使わない状態が続けば、その筋肉を十分に使う機会が減り、結果として筋力低下につながっていきます。
だから、前脚の歩幅を大切にします
後ろ脚の筋力が気になった時、後ろ脚だけを見ればいいというわけではありません。
四つ足で歩く犬の身体では、前脚の動きが後ろ脚の使い方にもつながっています。
前脚を動かしやすい身体へ整え、歩幅を確保しやすくする。
そうすることで、後ろ脚も後方へ蹴り出す動きを取りやすくなります。
そして、その筋肉を犬自身が実際に使うことができれば、筋力維持につながり、筋力低下のスピードを緩やかにしていくことにもつながります。
前脚の歩幅を確保することは、後ろ脚の筋肉を使う機会を守ることにもつながります。
後ろ脚だけではなく、前脚の動きも一緒に見る。
それが、犬の歩きを考えるうえで大切です。
では、なぜ前脚の歩幅が狭くなるの?
では、そもそもなぜ前脚の歩幅は狭くなるのでしょうか。
前脚そのものだけではなく、肩甲骨まわりや胸まわりなど、身体の使い方が関係していることがあります。
前脚の歩幅が狭くなる理由については、また別の記事で詳しくお話しします。
