「そういえば、最近へそ天で寝なくなったな」
そんな変化に気づいたことはありませんか?
へそ天で寝る・寝ないは、その子の性格や寝る場所、気温などにも左右されます。
へそ天で寝ない=身体が悪い、ということではありません。
でも、以前はよくへそ天で寝ていた子が、いつの間にかしなくなった。
そんな「以前との違い」は、身体を見るひとつのきっかけになると考えています。

へそ天には、肩甲骨がしなやかに動けることが必要です
犬がへそ天になるときは、ただ仰向けになっているだけではありません。
胸を開き、前足を折りたたみながら、肩甲骨を背骨に対してできるだけ平行に近づけていきます。
そして、その状態のまま肩甲骨を背骨へ近づけながら、身体を仰向けにしていきます。
つまり、へそ天になるためには、肩甲骨まわりの筋肉がこわばらず、肩甲骨がしなやかに動けることが大切です。
そして、へそ天で寝たら、次はそこから起き上がらなくてはなりません。
へそ天から起き上がるときには、身体を横へ返す「ひねり」の動作も加わります。
この動きには、肩甲骨だけではなく、背骨や肋骨まわりも一緒に動く必要があります。
へそ天になること、そしてそこから起き上がることには、肩甲骨・背骨・肋骨まわりの筋肉のしなやかさが必要です。
もちろん、「へそ天をしなくなった」ということだけで身体の状態を判断するわけではありません。
昔からへそ天をしない子もいます。
だからKING OF DOGでは、「へそ天をしないから身体が硬い」とは考えません。
見るのは、以前はしていたのに、最近しなくなったという変化です。
そこに、
歩幅が狭くなった
伏せるまでに時間がかかる
段差を嫌がるようになった
立ち上がる動きがゆっくりになった
階段を上りにくそうにする
といった別の変化が重なっていないかも見ていきます。
こうした日常の変化は、ひとつだけで判断するのではなく、以前のその子と比べながら身体全体を見ていくことが大切です。
肩甲骨や前足の動きは、毎日の生活にも関わります。
前足を前へしっかり出す動きは、歩くだけに使うものではありません。
階段を上る
段差を越える
伏せる
起き上がる
身体を伸ばす(伸び〜のポーズをする)
こうした日常の動きにも関係します。
肩甲骨まわりが動きにくくなり、前足が前へ出しにくくなると、こうした動作にも少しずつ変化が出ることがあります。
だから「へそ天で寝なくなった」という変化も、寝方だけの話ではなく、
「最近、身体全体を大きく動かしにくくなっていないかな」
と見るきっかけになります。

KINGも、いつの間にかへそ天をしなくなっていました。
私がこの変化を意識するようになったきっかけのひとつが、KINGです。
KINGは若い頃、よくへそ天で寝ていました。
写真を見返しても、仰向けで気持ちよさそうに寝ている姿がたくさん残っています。
でも、あとから写真を見返してみると、14歳頃からへそ天で寝ている写真がほとんどなくなっていました。
歩くスピードがゆっくりになってきたな、と感じ始めたのも14歳後半頃でした。
当時は、「年齢だからかな」と思っていました。
今振り返ると、あの変化もKINGの身体を見てあげるひとつのサインだったのだと思います。
小さな変化は、身体を見るきっかけになります
犬は、
「肩甲骨まわりが動きにくいよ」
「背中や肋骨まわりが動かしにくいよ」
とは教えてくれません。
だからこそ、いつもの座り方、歩き方、寝方の変化がとても大切です。
へそ天で寝なくなったことだけで、何かを決めつける必要はありません。
でも、
「昔はよくしていたのに、最近見なくなったな」
そんな変化に気づいたら、
歩き方は変わっていないかな
前足はしっかり前へ出ているかな
伏せや起き上がりは以前と同じかな
段差を嫌がっていないかな
伸び〜のポーズをしなくなっていないかな
と、身体全体を見てあげるきっかけにしてほしいと思っています。
へそ天で寝なくなった。
そんな何気ない日常の変化も、愛犬の身体の使い方を見てあげるきっかけのひとつです。
「もっと早く気づけばよかった」と思う必要はありません。
気づいた今から、その子の身体を見てあげてください。
愛犬の身体について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
